出雲大社の御朱印を完全ガイド

出雲大社を訪れたら、ぜひ手に入れたいのが御朱印です。しかし、いざ境内に足を踏み入れると「どこでもらえるの?」「何種類あるの?」「書き置きだけ?」と迷ってしまう方が少なくありません。個人的な経験では、出雲大社の御朱印は他の神社と比べて独特なルールや特徴があり、事前に知っておくだけで参拝体験が大きく変わります。
実は出雲大社では、境内の複数の場所で異なる御朱印をいただくことができ、さらに周辺の摂社・末社でも貴重な御朱印に出会えます。この記事では、実際に何度も出雲大社を参拝してきた経験をもとに、御朱印のすべてを詳しくお伝えします。
この記事で学べること
- 出雲大社でいただける御朱印は全4種類で、それぞれ授与場所が異なる
- 御朱印の初穂料は1体300円で、書き置き対応の場合もある
- 神楽殿と御本殿では御朱印の墨書きの内容がまったく違う
- 神在月(旧暦10月)限定の特別な御朱印が存在する
- 北島國造館でもいただける御朱印は意外と知られていない穴場
出雲大社でいただける御朱印の種類
出雲大社では、境内の異なる場所で合計4種類の御朱印をいただくことができます。多くの参拝者が「御本殿前で1種類だけ」と思い込んでいますが、実はそれだけではありません。
それぞれの御朱印には異なる墨書きと朱印が押され、出雲大社の信仰の奥深さを感じられる内容になっています。
御本殿の御朱印
出雲大社の御朱印として最も代表的なものが、御本殿(ごほんでん)でいただける御朱印です。中央に「出雲大社」と力強く墨書きされ、参拝日が記されます。朱印には出雲大社の社紋である「二重亀甲に剣花菱」が押されており、格式の高さを感じさせる一体です。
授与場所は、拝殿を通り過ぎた先にある御守授与所です。八足門(やつあしもん)の手前に位置しており、参拝の流れで自然に立ち寄ることができます。
神楽殿の御朱印
御本殿とは別に、あの有名な大注連縄(おおしめなわ)がある神楽殿(かぐらでん)でも御朱印をいただけます。こちらの墨書きは「出雲大社」ではなく「出雲大社 神楽殿」と記されるのが特徴です。
神楽殿は御祈祷や結婚式が行われる場所でもあり、御本殿の御朱印とはまた異なる趣があります。個人的には、この2種類を並べて御朱印帳に収めると、出雲大社参拝の記念として格別な価値があると感じています。
素鵞社の御朱印
御本殿の裏手に鎮座する素鵞社(そがのやしろ)でも御朱印がいただけます。素鵞社は、出雲大社の主祭神である大国主大神の親神にあたる素戔嗚尊(すさのおのみこと)をお祀りしている社です。
この御朱印は知らない方も多く、御本殿の裏側まで足を運ぶ必要があるため、まさに隠れた存在と言えます。稲佐の浜で砂を持参して素鵞社の砂と交換する「お砂取り」の風習とあわせて参拝すると、より深い体験になります。
北島國造館の御朱印
出雲大社の境内東側に隣接する北島國造館(きたじまこくそうかん)でも御朱印をいただくことができます。北島國造館は出雲大社の祭祀を司る出雲國造家の一つであり、正式には「出雲教」の本院です。
こちらの御朱印には「天神社」などの墨書きが入り、出雲大社本体の御朱印とはまったく異なる雰囲気を持っています。美しい庭園もあり、参拝者の少ない静かな空間で御朱印をいただけるのが魅力です。
御朱印の受付場所と初穂料

御朱印をスムーズにいただくためには、受付場所・時間・初穂料を事前に確認しておくことが大切です。
御朱印授与場所と基本情報
受付時間はおおむね午前6時から午後8時までですが、季節や行事によって変動することがあります。特に早朝や夕方遅い時間帯は、授与所が閉まっている場合もあるため、午前9時から午後5時の間に訪れるのが確実です。
初穂料はいずれも1体300円で統一されています。お釣りのないように小銭を用意しておくと、受付がスムーズです。
御朱印をいただく際のマナーと注意点

御朱印は単なるスタンプラリーではなく、神仏への参拝の証です。出雲大社で御朱印をいただく際に知っておくべきマナーをまとめます。
必ず先に参拝を済ませる
御朱印をいただく前に、必ず該当する社殿で参拝を済ませましょう。出雲大社の参拝作法は一般的な神社と異なり、「二拝四拍手一拝」が正式な作法です。通常の神社の「二拝二拍手一拝」とは拍手の回数が違うので注意が必要です。
出雲大社のお参りの仕方を事前に確認しておくと、当日慌てずに済みます。また、参拝前には手水舎で手と口を清めることも忘れないようにしましょう。
御朱印帳を開いて渡す
御朱印帳は、書いていただきたいページを開いた状態でお渡しするのがマナーです。カバーをかけている場合は外しておきましょう。
御朱印帳を持っていない方は、出雲大社オリジナルの御朱印帳を購入することもできます。出雲大社の御朱印帳は深い紺色に金の社紋があしらわれた格調高いデザインで、初穂料は2,000円程度です。
書き置き対応の場合がある
混雑時や特定の時期には、直書きではなく書き置き(あらかじめ紙に書かれたもの)での対応となることがあります。特に年末年始やゴールデンウィーク、神在月の時期は参拝者が非常に多く、書き置き対応になる可能性が高いです。
書き置きの御朱印は、専用の御朱印ホルダーに保管するか、御朱印帳に丁寧に貼り付けるのが一般的です。
神在月限定の特別な御朱印

出雲大社には、旧暦10月(新暦では11月頃)の「神在月」にだけいただける特別な御朱印があります。
全国の神社では旧暦10月を「神無月(かんなづき)」と呼びますが、出雲地方では全国の八百万の神々が出雲に集まるとされるため「神在月(かみありづき)」と呼ばれます。この期間中に行われる神在祭(かみありさい)にあわせて、通常とは異なる御朱印が授与されるのです。
神在月限定の御朱印には「神在」の文字が加えられ、通常の御朱印とは一味違う特別感があります。この時期は全国から御朱印を求める参拝者が集まるため、早めの時間帯に訪れることをおすすめします。
効率よく御朱印を巡るおすすめルート
出雲大社の境内は広く、すべての御朱印をいただくには計画的に巡ることが大切です。経験上、以下のルートが最も効率的です。
正門から参道を進む
勢溜の鳥居から松の参道を歩き、手水舎で清めてから拝殿へ向かいます。
御本殿で参拝と御朱印
拝殿で参拝後、八足門前の授与所で御本殿の御朱印をいただきます。
素鵞社へ裏手を巡る
御本殿の西側から裏手に回り、素鵞社で参拝と御朱印をいただきます。
北島國造館へ立ち寄る
境内東側から北島國造館へ。庭園を楽しみながら御朱印をいただきます。
神楽殿で最後の御朱印
大注連縄を見上げながら参拝し、最後の御朱印をいただいて完了です。
このルートであれば、所要時間はおよそ1時間半から2時間程度です。混雑する時期はもう少し余裕を見ておくと安心です。参拝後は出雲大社周辺の出雲そばを楽しむのもおすすめです。
出雲大社オリジナル御朱印帳の魅力
出雲大社では、オリジナルの御朱印帳も授与されています。御朱印集めをこれから始めたい方にとって、出雲大社の御朱印帳は最初の一冊として非常に人気があります。
デザインは濃紺の表紙に金色の社紋と「出雲大社」の文字が入った格調高いもので、サイズは一般的な大判サイズ(約18cm×12cm)です。初穂料は2,000円前後で、御朱印帳を購入すると最初のページに御朱印を書いていただけることが多いです。
出雲大社のお守りと同様に、御朱印帳も参拝の記念として大切にされている方が多く、使い終わった後も神棚や清浄な場所に保管するのが望ましいとされています。
出雲大社周辺で御朱印がいただける神社
出雲大社の参拝とあわせて、周辺の神社でも御朱印をいただくことができます。せっかく出雲まで足を運ぶなら、近隣の由緒ある神社にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
命主社(いのちぬしのやしろ)
出雲大社の境内からすぐの場所にある摂社です。神産巣日神(かみむすびのかみ)をお祀りしており、樹齢約1,000年のムクの大木がそびえ立つ神秘的な雰囲気の社です。出雲大社の授与所で御朱印をいただけます。
出雲國一之宮 熊野大社
出雲大社から車で約1時間の場所にある熊野大社は、出雲國一之宮として古くから信仰を集めてきました。素戔嗚尊を主祭神としており、出雲大社とは深い関わりがあります。こちらの御朱印も美しい墨書きで人気があります。
日御碕神社
日御碕灯台のそばに鎮座する日御碕神社は、天照大御神と素戔嗚尊をお祀りする朱塗りの美しい神社です。出雲大社からバスで約20分とアクセスも良く、御朱印巡りのコースに加えやすい立地です。
出雲大社周辺の御朱印スポットへのアクセス時間
御朱印をいただく前に知っておきたい豆知識
御朱印にまつわる基本的な知識を押さえておくと、より深く楽しむことができます。
御朱印の歴史的な意味
御朱印の起源は、写経を奉納した証として寺院からいただいた「納経印」にあると言われています。現在では写経の奉納がなくても参拝の証としていただけるようになりましたが、その根底にある「神仏とのご縁を結ぶ」という意味は変わりません。
出雲大社の御朱印に押される「二重亀甲に剣花菱」の紋は、出雲大社の神紋として古くから使われてきたものです。亀甲は長寿と繁栄を象徴し、剣花菱は武威と神威を表しています。
御朱印帳の保管方法
いただいた御朱印帳は、神棚がある場合はその近くに、ない場合は目線より高い清浄な場所に保管するのが望ましいとされています。引き出しの奥にしまい込むのではなく、大切に扱うことで御朱印に込められたご縁を大事にすることにつながります。
出雲大社のご利益は縁結びとして広く知られていますが、御朱印をいただくこと自体が神様とのご縁を深める行為でもあります。
よくある質問
出雲大社の御朱印は何種類ありますか?
出雲大社の境内では、御本殿・神楽殿・素鵞社の3種類の御朱印をいただけます。さらに隣接する北島國造館でも御朱印がいただけるため、合計4種類を集めることが可能です。神在月の時期にはさらに限定の御朱印が加わることもあります。
御朱印の初穂料はいくらですか?
出雲大社の御朱印はいずれも1体300円です。お釣りのないよう、100円玉を多めに用意しておくとスムーズです。オリジナル御朱印帳は別途2,000円前後の初穂料が必要になります。
御朱印帳を持っていなくてもいただけますか?
はい、出雲大社でオリジナルの御朱印帳を購入することができます。また、書き置きの御朱印(あらかじめ紙に書かれたもの)をいただくことも可能です。ただし、一般のノートやメモ帳への記帳は受け付けていないため、御朱印帳か書き置きのいずれかを選ぶことになります。
御朱印の受付時間は何時から何時までですか?
出雲大社の参拝自体は早朝から可能ですが、御朱印の授与は概ね午前6時から午後8時頃までとされています。ただし、確実にいただきたい場合は午前9時から午後5時の間に訪れることをおすすめします。季節や行事によって変動する場合があるため、事前に公式サイトで確認すると安心です。
出雲大社の御朱印で「二拝四拍手一拝」と書かれているのはなぜですか?
出雲大社の参拝作法は一般的な神社の「二拝二拍手一拝」とは異なり、「二拝四拍手一拝」が正式です。これは出雲大社独自の伝統であり、四拍手には「幸(し)合わせ」の意味が込められているとも言われています。御朱印にこの作法が記されることで、出雲大社ならではの参拝の証となっています。
出雲大社の御朱印は、単なる記念品ではなく、大国主大神とのご縁を結ぶ大切な証です。出雲大社へのアクセスを確認して、ぜひ実際に参拝し、その場の空気を感じながら御朱印をいただいてみてください。一枚一枚に込められた墨書きと朱印の美しさは、きっと旅の忘れられない思い出になるはずです。